FastCopy ver5.7.5

2024/03/29 H.Shirouzu (白水啓章) & FastCopy Lab, LLC.

Index

1. 概要
2. ライセンス
3. 動作環境
4. インストール・アンインストール
5. 使用法 & 画面説明
6. 設定
7. コマンドラインモード
8. FcHash.exe
9. 注意(危険なところ)
10. サポート掲示板 & 最新版
11. FAQ(よくある質問)
12. 履歴

1. 概要

Windows系最速 のファイルコピー&バックアップツールです。

UNICODE でしか表現できないファイル名やMAX_PATH(260文字) を越えた位置のファイルもコピーできます。
自動的に、コピー元とコピー先が、同一のHDD(or SSD)に属するかを判定した後、以下の動作を行います。
別HDD間マルチスレッドで、読み込みと書き込みを並列に行う
同一HDD間コピー元から(バッファが一杯になるまで)連続 読み込み後、コピー先に連続して書き込む

Read/Write も、OS のキャッシュを全く使わないため、他のプロセス(アプリケーション)が重くなりにくくなっています。
可能な限り大きな単位で Read/Write するため、デバイスの限界に近いパフォーマンスが出ます。
Include/Exclude フィルタ(UNIXワイルドカード形式)が指定可能です。
MFC 等のフレームワークを使わず、Win32API だけで作っていますので、軽量&コンパクト&軽快に動作します。

2. ライセンス

(職場等でお使いの方は Pro版ライセンス購入 が必要となります)
FastCopy利用許諾契約 (EULA)

1. (利用許諾)このソフトウェアは、職場等の非家庭環境で使う場合、Pro版ライセンスが必要となります。家庭内の個人(非営利)として使う場合のみ、無償で使うことができます。
2. (免責)FastCopy Lab, LLC. により「あるがままの状態」で提供され、いかなる瑕疵に対しても対応責任及び賠償責任を負いません。
3. (リバースエンジニアリングの禁止)いかなる方法でも、リバースエンジニアリングを禁止します。
4. (譲渡禁止)Pro版ライセンスを第三者に貸与、譲渡、サブライセンスすることを禁止します。

Copyright 2004-2024 SHIROUZU Hiroaki All rights reserved.
Copyright 2018-2024 FastCopy Lab, LLC. All rights reserved.

Pro版と他のバージョンとの比較表

Pro版ライセンスキーを登録することでPro版に自動変化します)
 Pro版 通常版旧版(v4.x)
職場でのご使用(*1)
完全ベリファイ機能
サイレントデータ破壊検査
いくつかの動作モード
ご家庭でのご使用
Win11用シェル拡張
さらなる高速化
特権時の高速化
CPUアフィニティ
v4/v5以降のBugfix
(*1) 2週間のお試し利用期間を除きます。
利用ライブラリのライセンス
xxHash Library Copyright (c) 2012-2023, Yann Collet All rights reserved.
ライセンス詳細はこちら
OpenSSL Library Copyright (c) 1998-2023, The OpenSSL Project All rights reserved.
ライセンス詳細はこちら

3. 動作環境

Windows 7/8/8.1/10/11
Windows Server 2012(&R2)/2016/2019/2022

4. インストール・アンインストール

インストール

FastCopy5xx_installer.exe を実行して、任意のディレクトリにインストールしてください。
USB メモリ等に格納して使用する場合は、インストーラの「展開のみ」ボタンを押して、FastCopy.exe等を取り出してください。
/h オプションを付けると、/silent や /extract 等のオプションが表示されます。

アンインストール

Win7以降では設定/コントロールパネル等にある「プログラムと機能」から、アンインストール可能です。
インストール先の setup.exe を使ってアンインストールすることもできます。
/r /silent とすると、サイレントアンインストールになります。

5. 使用法 & 画面説明

ウィンドウの最小化で、タスク通知領域に格納します。
動作中は、各種ステータスが表示されます。
(ファイル数の括弧内はディレクトリ数を表します)

Source / DestDir

Source(コピー元) と DestDir(コピー先ディレクトリ) を指定します。
(デフォルトでは、過去10世代分記憶します)
Source を複数指定(ドラッグ & ドロップ可)する場合は、改行して各行にパス名を書きます。

Source へのドラッグ & ドロップ時に CTLキーを押している場合、現在の Source 内容に追加する形になります。(押していない場合は、現在の Source 内容はクリアされます)
また、DestDir 入力欄への(ディレクトリの)ドロップも可能です。

DestDir末尾の '\' の有無による挙動の違い

末尾に'\'がある Source ディレクトリ自体を含めて、DestDir 配下にコピーします。
(DestDir\SourceDir\SourceDirの中身)
末尾に'\'がない Source ディレクトリ自体はコピーせず、Source ディレクトリ配下の内容を DestDir 配下にコピーします。
(DestDir\SourceDirの中身)
ただし、Sourceに複数のディレクトリを指定した場合は、上記の「'\' がある場合」の動作になります。

(ミニ知識) ディレクトリ内容をドライブ直下にコピーしたい場合は、Source の末尾に '*' を付与します。 たとえば、Source を "C:\Folder1\*"、DestDir を "D:\" とした場合、結果は "D:\(Folder1の中身)" となります。

動作モード

モード動作内容
差分(上書きなし) 同じファイル名がある場合、コピーしません。
差分(サイズ・日付) 同じファイル名がある場合、サイズもしくは日付が違う場合のみ、コピーします。(デフォルト)
差分(最新日付) 同じファイル名がある場合、日付が新しい場合のみ、コピーします。
コピー(全上書き) 常に上書きコピーします。
既存(サイズ・日付)
 (Pro版のみ)
同じファイル名が存在して、かつサイズもしくは日付が違う場合にコピーします。
(存在しないファイルはコピーされません)
既存(最新日付)
 (Pro版のみ)
同じファイル名が存在して、日付が新しい場合にコピーします。
(存在しないファイルはコピーされません)
同期(サイズ・日付) 同じファイル名がある場合、サイズもしくは日付が違う場合のみ、コピーします。 さらにコピー元に存在しない、コピー先ファイル(&ディレクトリ)をすべて強制削除します。
同期(最新日付) 同じファイル名がある場合、日付が新しい場合にコピーします。 さらにコピー元に存在しない、コピー先ファイル(&ディレクトリ)をすべて強制削除します。
移動(全上書き) 上書きコピーした上で、コピー元を全削除します。
(一般設定→「コピー・移動設定」にて「移動(サイズ・日付)」に変更することができます)
移動(上書きなし)
 (Pro版のみ)
コピー先に存在しないファイルのみコピーします。コピーしたファイルのみコピー元から削除します。
(コピーされないファイルは削除されません)
全削除 指定されたファイル(&ディレクトリ)を全て強制削除(=読み取り専用属性がついたファイルも属性をクリアした後、削除)します。
ベリファイ Source と DestDir でサイズとタイムスタンプの一致するファイルについて、相互ハッシュ比較を行います。
(注意:Source と DestDir はちょうどコピーする場合と同じ記述にしてください。C:\temp\ と D:\temp\ を比較したい場合、Source に C:\temp\、DestDir に D:\ と記述してください)
FCベリファイ情報表示 FCベリファイ情報(:fc_verify)を持つファイルについて、その記録情報を表示します
FCベリファイ情報検証
 (Pro版のみ)
FCベリファイ情報(:fc_verify)を持つファイルについて、その記録情報と現在のハッシュ値を再計算&比較することで、サイレントデータ破壊が発生していないかを検証します
(「リストアップ」において、Shiftキーを押しながらボタンを押すとファイルログにも記録されます)

ボタン & オプション指定

実行 コピー動作を実行します。実行中は、中断...ボタンに変化します。
CTLキーを押しながら実行を押すとソース一覧が表示された確認ダイアログが出てきます。
リストアップ コピー&削除される(予定の)ファイルを、リストアップして表示します。頭に '+' は作成・更新され、'-' は削除されます。
CTLキーを押しながらリストアップを押す(ボタン名「リストアップ」→「リストアップ+V」)と、スキップ対象(ただしフィルタ除外は除く)のファイルペアについて、読み込み&ハッシュ値比較を行います。
SHIFTキーを押しながらリストアップを押すと(ログ設定でファイルログを有効にしている場合)リストアップ内容がファイルログに記録されます。(ログ設定でファイル日付・サイズ記録オプションを設定している場合、それらも表示・記録されます)
Buffer 指定 Read/Write に使う、バッファサイズを表示します。クリックすると設定が表示されます
速度コントロール 最大(Full Speed)、自動速度制限(Auto Slow)(*1)、速度指定(90%~10%)、停止(Suspend) を指定することができます。重いと感じる場合は「自動速度制限」を試すと良いでしょう(マウスや最前面ウィンドウの変化を検知すると、一定時間、遅くします)。また「最大」以外の場合は、プロセス優先度クラスを「低」に落とします。(ジョブ管理での保存項目対象にはなりません)
エラー時継続 Read/Write/Delete等で、エラーが発生しても、中断せず、可能な限り動作を続けます。
(ただし、エラー表示欄やエラーログには残ります)
ベリファイ xxHash3 (MD5/SHA-1/SHA-256/SHA-512/SHA3-256/SHA3-512/xxHash) による書き込みデータのベリファイを行います。
(MD5/SHA-1/SHA-256/SHA-512/SHA3-256/SHA3-512/xxHash を利用する場合は、設定のベリファイ関連から変更できます。

従来ベリファイ(Destのみ再読み込み)とPro版での完全ベリファイ(Src/Destを両方再読み込み)があります。
(完全ベリファイは Src読み込み時のテンポラリエラーも異常検出が可能となります)

ベリファイエラーが発生した場合、コピー元・先のハッシュ値を表示した上で、コピー先のファイル名に.fc_verify_errを付与したものに変更します。
(設定で、削除や他の動作にすることもできます)
予測 コピー開始前に、総ファイル数・総ファイルサイズを調べることで、完了時間を予測します。 (なお、削除モードでの予測はできません。また、移動モードの場合、削除時間は予測に含んでいません)
直ちに開始 他の FastCopy が実行中の場合に、その完了を待つことなく、直ちに実行を開始します。(なお、他の FastCopy がコピー・移動中でない場合、このボタンは現れません)(同時実行
(*1)FastCopy がアクティブでない状態でマウス移動を検出すると速度制限します。具体的には、I/O 動作の合間にウェイトを入れる、プロセス優先度を下げる、I/O優先度を下げる、最大I/Oサイズを1MBに低下させる、等により動作速度を制限します。なお、動作内容は、将来、変更される可能性があります

ACL属性 NTFS のアクセスコントロールリスト(ACL)をコピーします。
(ACLコピーは特権に昇格した状態で実行することを推奨します)
拡張属性(EA)も(存在すれば)コピーします。
副次Stream NTFS の副次ストリーム(Alternate Stream)をコピーします
復元無効化(上書き後に削除) 削除する前に、対象ファイルをリネームした後、ランダムデータで上書きすることで削除ファイルの復元を実質的に無効化します。なお、副次ストリームの上書きは行いません)なお、復元できない保証はありませんのでご注意

フィルタ指定

マッチするファイル/ディレクトリのみをコピーしたり、除外することができます。
(リストアップボタンで、事前に動作を確認しておくと便利です)

Include 指定文字列(UNIXワイルドカード形式可)にマッチするファイルやディレクトリ配下のみをコピー対象にします。(備考
複数指定する場合は、セミコロンで区切ります。
ディレクトリを指定する場合は、文字列の末尾に '\' を付与します。

例1:*.txt → a.txt, 123.txt などのファイルがマッチします
例2:[^ax]bc → bbc などのファイルがマッチしますが、abc や xbc にはマッチしません
例3:dir[0-9][234]\ → dir12 などのディレクトリがマッチし、dir1 や dir10 にはマッチしません
Exclude Include の反対で、マッチするファイル・ディレクトリを除外します。
以下のフィルタは、設定→拡張フィルタ表示を有効にした場合のみ表示されます
FromDate 指定日時(書式)以降の更新タイムスタンプを持つファイルを対象とします。
書式は絶対日付指定("20150701" or "2016/09/26 12:30:59" 等)以外に、相対日付も可能です(10日前: '-10D')
ToDate 指定日時以前の更新タイムスタンプを持つファイルを対象とします。
MinSize 指定サイズ以上のファイルを対象とします。末尾に K/M/G/T を付与することで、サイズの略記表記可能です。
MaxSize 指定サイズ以下のファイルを対象とします。

備考1)削除モードで、Include に「ファイル指定あり&ディレクトリ指定なし」の場合にディレクトリ削除しません。
備考2)ファイルを1つ以上指定した場合、マッチしないファイルはコピーされません。
備考3)ディレクトリを1つ以上指定した場合、マッチしないディレクトリ配下以外はコピーされません。
相対パス指定 Include/Exclude の先頭文字が \ でない場合、相対パス指定となり、パスの末尾方向からの一致を検索します。
ディレクトリの Include指定の例
Source指定C:\dir\
Include指定subdir[1-9]\xxx\
マッチ例 C:\dir\subdir2\xxx\ や
C:\dir\aaa\subdir3\xxx\ など
効果マッチしたディレクトリとその配下全てがコピーされます。
ファイルの Include指定の例
Source指定C:\dir\
Include指定subdir[1-9]\file.*
マッチ例 C:\dir\aaa\subdir9\file.txt や
C:\dir\bbb\ccc\subdir9\file.doc など
効果マッチしたファイルがコピーされます。
前方一致指定 Include/Exclude の先頭文字が \ ではじまる場合、前方一致指定となり、パスの先頭方向(下記、フィルタ検査の開始点を参照)からの一致を検索します。

たとえば、C:\aa\ をSourceとし、C:\aa\bb\cc\ を除外したい場合、前方一致フィルタは \bb\cc\ となります。
(除外したいパス(C:\aa\bb\cc\) から Source(C:\aa\)を取り除いた後、先頭に前方一致を意味する \ を付与)
ディレクトリの Include指定の例
Source指定C:\dir\
Include指定\subdir[1-9]\xxx\
マッチ例 C:\dir\subdir2\xxx\ や
C:\dir\subdir3\xxx\ など。
効果マッチしたディレクトリとその配下全てがコピーされます。
備考(マッチしない例) C:\dir\aaa\subdir2\xxx\ など、階層が違うもの。
ファイルの Include指定の例
Source指定C:\dir\
Include指定\subdir[1-9]\file.*
マッチ例 C:\dir\subdir2\file.txt や
C:\dir\subdir9\file.doc など
効果マッチしたファイルがコピーされます。
備考(マッチしない例) C:\dir\aaa\subdir9\file.txt など、階層が違うもの。
絶対パス指定 Inlcude/Exclude の先頭文字が C:\ のようなドライブレターで始まるか、\\server\volume\ のように UNCパスで始まる場合、絶対パス指定となります。
指定する絶対パスは、Sourceを含んでいる必要があります。
内部的には、前方一致指定に変換されます。(絶対パスから、下記の「フィルタ検査の開始位置」が差し引かれたものが、前方一致指定として登録されます)
(備考)
フィルタ検査の開始位置
Source指定が
C:\src\
C:\src\file.txt
C:\src\dir*
のいずれかの場合、フィルタ検査の開始位置(先頭)は
C:\src\ の次の文字からになります。(C:\src\ まではフィルタ検査範囲に入りません)

Include / Exclude フィルタ指定で使用可能なワイルドカード書式
*0文字以上の任意の文字
?1文字の任意の文字
[abc]abc のどれか 1文字
[!abc]abc のどれか 1文字以外。'!' の代わりに '^' でも可
[a-z]a-z までの任意の1文字
\先頭の\は前方一致指定を意味します。パス途中の\はディレクトリ区切りを意味します。末尾の\はディレクトリ指定を表します。
[] の中で\はエスケープ文字になります。例えば "["や"]"をファイル名文字の一部として指定したい場合は、[\[] などとします

FromDate/ToDate フィルタ指定の書式
絶対日時指定日時を YYYYMMDD[hhmmss] もしくは YYYY/MM/DD [hh:mm:ss] で指定
相対日時指定-10D(10日前)などのように、"+|- 数字 W|D|h|m|s" の書式で指定します。
W|D|h|m|s はそれぞれ、週、日、時、分、秒を表します。
(大文字小文字を区別します)

ジャンクション・シンボリックリンク

v1.70から、ジャンクション(含むマウントポイント)・シンボリックリンクを認識するようになりました。
モード動作内容
差分・コピー デフォルトでは、ジャンクション・シンボリックリンク自体をコピーします。設定で指す先をコピーする挙動を変えることもできます(注意)。
移動 常に、ジャンクション・シンボリックリンク自体を移動します。
削除 常に、ジャンクション・シンボリックリンク自体を削除します。
「コピー・移動設定」 or /linkdest 指定で、ハードリンクを再現できます。
(実行時の TotalFiles: 表示が、"ファイル数(ディレクトリ数)" から "ファイル数/ハードリンク数(ディレクトリ数)" に変化します)

注意点は以下の2つです。
1.ハードリンク実体1万ファイルあたり、2-4MB程度メモリを消費します(パス長に依存)。
2.差分コピー動作が遅くなります。(リンクカウンタ取得用にスキップ対象のファイルもオープンするため)。

ハードリンク再現を有効にした場合、/recreate オプション相当の動作が常に有効になります。

ファイル(F)

ログを開くfastcopy.logを開きます
最終ファイルログ ファイルログを記録する」をチェックしている場合に最後に実行したファイルログを表示します
ファイルログ履歴 ファイルログを記録する」をチェックしている場合に、過去のファイルログを開きます
FastCopyDirfastcopy.log や fastcopy2.ini が置かれているディレクトリを開きます
起動時位置にする起動時に、常に現在の位置で開くようにします
起動時サイズにする起動時に、常に現在のサイズで開くようにします
常に最前面に表示常に最前面に表示します。
閉じるFastCopyを終了します

ヘルプ

ヘルプこのヘルプを開きます
アップデート確認 https://fastcopy.jp/fastcopy-update2.dat にアクセスして、アップデートが存在するか問い合わせます。
サポート掲示板FastCopy関連の質問や提案をする掲示板です
最新版URLFastCopyのホームページを開きます
FastCopyについてバージョン & 著作権を表示します

特権

特権(管理者権限)を取得します。特権状態の場合は表示されません。その場合、タイトルバーに (Admin) の表示が出ます。

上記以外の項目

6. 設定

設定 → 一般設定

FastCopy の一般設定(各種デフォルト値、I/Oパラメータ、ログ記録等)を行います。

デフォルト設定

起動画面のデフォルト値を指定します。
メイン画面のデフォルト値項目説明は こちらをご覧ください。
Language/言語表示言語を変更します(次回起動から有効になります)

I/O設定

I/O用の基本パラメータ設定を行います。
メインバッファサイズ(MB)Read/Writeで使うメインバッファを指定します。
I/O単位(MB)1回にOSにリクエストするReadFile/WriteFileのサイズを指定します
「I/O単位 * 非同期I/O発行数」が、OS内で同時に実行される「最大I/Oサイズ」になります。
なお、手元での実験では I/O単位を2~4MB以上に大きくするとネットワークドライブでの転送速度が少し低下するため、1MBを推奨値としています。
この値(と下記の非同期I/O発行数)を極端に大きくすると、カーネル内リソース不足で I/Oエラーになることがあります。
非同期I/O発行数ReadFile/WriteFile API発行毎に完了を待たず、並行してAPIを発行することで(特にネットワークドライブに対する)I/O速度を向上させています。
なお、この数を1にすると非同期I/Oを使いません
常時Low IOを利用他のアプリに I/O を優先させます。(Vista以降の Low Priority I/O を使用)
SDカードでは非同期I/O不使用一部の古いSDカードアダプタ不具合対策

OSキャッシュ設定
読込み側OSキャッシュ利用読み込み時にダイレクトI/Oを使いません
転送速度が遅くなったり、OSのファイルキャッシュによって、他のプログラムのメモリがスワップアウトされる可能性が増えるのでお薦めしません。
NTFS系/FAT系指定サイズ未満の書込み時にダイレクトI/Oを使いません
読込みOSキャッシュを利用と同じデメリットがありますが、ごく小さなファイルに限ってはヘッドシークの低減によって高速化につながるため、デフォルトではNTFS64KB未満、FATでは128KB未満では利用する設定になっています。

ディレクトリ読み取り
一括読み取りを有効にするFIND_FIRST_EX_LARGE_FETCHフラグを有効にして、ディレクトリエントリの読み取り速度を向上させます。

ベリファイオプション

ベリファイオプションです。
ベリファイ方式ベリファイ方式を選択します
従来ベリファイ 書き込み後、dest を読み直してベリファイします。
完全ベリファイ
(Pro版のみ)
書き込み後、src と dest を両方読み直してベリファイします。
src読み込み時のテンポラリエラーも異常検出できるようになります。

ハッシュ方式(ベリファイ用)ベリファイ用ハッシュ方式(xxHash3/xxHash/MD5/SHA-1/SHA-256/SHA-512/SHA3-256/SHA3-512)を選択します
(推奨は xxHash3 です)
ベリファイエラー時(のアクション) 下記の4つから選択します。
(ファイル名).fc_verify_err にリネーム
ファイルを削除
タイムスタンプを1980-01-01に変更
何もしない
ベリファイが完了するまでは、
タイムスタンプを1980-01-02に
コピー/移動からベリファイが完了するまではタイムスタンプを 1980-01-02 にします。
ベリファイ付きコピーを中断した際、ベリファイ未完了のファイルを識別できるようにします。
1980-01-02日付のファイルは
ベリファイから再開
(サイズ・日付 or 最新日付
モード時のみ。Pro版のみ)
ベリファイ付きコピー/移動/同期の中断時に発生する 1980-01-02日付のファイルは(コピー動作をスキップして)ベリファイから動作再開します。(ただし、サイズ・日付 or 最新日付モード時のみ)
(なお「移動(全上書き)」を「移動(サイズ・日付)」に変更するには、「移動・同期設定」から行います)
ベリファイ情報を付与ベリファイコピーが完了した時点で、副次ストリーム(:fc_verify)に下記を記録します。
(コピー後の経年データ破壊(サイレントデータ破壊)の検出などにお使いください)

 {done=完了日時, ftime=ファイル日時, size=サイズ, xxHash=ハッシュ値}
なお、ベリファイエラーの場合、下記の形になります
 {error=完了日時, ..., xxHash(src=ハッシュ値, dst=ハッシュ値)}

なお、この情報は「FCベリファイ情報表示」「FCベリファイ情報検証」により表示&検証できます。
ベリファイしない場合、
srcのハッシュ値をファイルログに記録
(左に同じ)

ドライブ設定

常に並列動作させるドライブ(SSD-RAIDなど)
概要SSD-RAIDのように並列動作させた方が速度が出るドライブを指定します。常に別HDDモードとして動作します。また複数のFastCopyを動作させた場合も待ち合わせしません
指定方法C:とE:がSSD-RAIDの場合、"CE" と指定します。
なお、UNCパス名のドライブはドライブレターを割り当ててください

同じHDD(or SSD)に属するドライブを明示的にグループ化します。(*1)
FastCopy は通常、物理ドライブグループを自動判定しますが、RAIDやTrueCryptのように正確な判定が難しいドライブは手動で明示的に設定します。
物理ドライブグループの手動指定
概要どのドライブ同士が同じHDD(or SSD)かを手動で指定します。
指定方法C:とD:が同じHDDで、E:とF:が同じHDDであるとき、"CD,EF" と指定します。
なお、UNCパス名のドライブに関してはドライブレターを割り当てるか、下の判定ポリシー指定を行ってください

ネットワークドライブの物理ドライブグループ判定ポリシー
概要どのネットワークドライブ同士が同じHDD(or SSD)に属するかのポリシーを設定します。
ドライブレターを割り当てたネットワークドライブもマウントの際に使った UNC名で判定します。(*2)
同じUNC共有名=同一物理ドライブグループUNC名が \\Server1\vol1\ とした場合、\\Server1\vol1\ が一致するUNC名を同一HDDと見做し、\\Server1\vol2\ は別のHDDと見做します
同じUNCサーバ名=同一物理ドライブグループUNC名が \\Server1\vol1\ とした場合、\\Server1\ が一致するUNC名を同一HDDと見做し、\\Server2\... は別のHDDと見做します
全てのUNC共有名=同一物理ドライブグループすべてのネットワークドライブを同一HDDと見做します
(*1) パーティションを分けた同一HDDに対して、同時に Read と Write を発行するとヘッドシーク多発等により、かえって遅く&HDDの機械寿命にも悪影響を与えるため、同一HDDモードと別HDDモードを識別して、動作を変化させています
(*2) ネットワーク速度が十分でない場合は「全てのUNC共有名=同一物理ドライブグループ」を選び、ネットワークの輻輳を避ける方が安定した転送ができる場合があります

同時実行

FastCopy の同時実行数を設定します。
並列動作する場合、CPU、メモリを動作数分、必要とします。
物理メモリが十分確保できない場合、却って動作が遅くなる場合があります。
FastCopy の最大同時実行数複数起動した FastCopy について、並列動作を許容するプロセス数を設定します。
なお、他のFastCopyが同一HDDを処理中の場合は、同時実行最大数以下であっても当該FastCopyの終了を待ってから実行開始します。
同一HDD判定の手動設定は「ドライブ設定」から行えます。
他のFastCopyが動作中の場合も、直ちに実行開始する同時実行数設定や他のFastCopyの同一HDD利用を無視して、常に無条件に即実行します

CPU設定

CPU関連の設定です。
CPUアフィニティ ReadスレッドやWriteスレッドを論理CPUコアに固定するかを決めます。
Read/Writeスレッドを論理CPUコアを紐づけることで、I/O性能が向上します。
(複数のFastCopyを同時動作させた場合、なるべくお互いの割り付けが被らないように自動で分散されます)

コピー関連オプション

コピー関連オプションです。(一部、移動にも影響する設定あり)
フィルタ使用時、空ディレクトリは作成しない フィルタ適用の結果、コピーすべきファイルが無かったディレクトリは作成しません
コピー元と同一ディレクトリへのコピーはリネームして動作継続 コピー元と同一ディレクトリへのコピーの場合、ディレクトリ名の末尾に(1)などを付与してコピーします
Junction/Symlink は(実体/配下ではなく)それ自体をコピー ジャンクション・シンボリックリンクはそのままジャンクション・シンボリックリンク自体を複製します(デフォルト)。 チェックを外すと指し示す先のファイルやディレクトリ配下をコピーします。(注意 *1
(移動・削除動作では設定に関わらず常にONとなります)
なお、シンボリックリンクの作成には特権(管理者権限)が必要となります。
コピー・移動時に、書き込み先を共有オープンする(少し危険) 書き込み先を非排他オープンします。別のプロセスがオープン中のファイルでも書き込める可能性が増えますが、別のデータが書かれるとファイル内容が壊れる可能性があります。
ハードリンクをなるべく再現

ハードリンクを再現します。詳細はこちらを参照

タイムスタンプ比較時の許容誤差差分(日付・サイズ)や差分(最新日付)で、src/dst の更新日付差の許容時間を指定します。
通常はファイルシステム種類に基づくタイムスタンプ精度(NTFS=100ns単位、FAT=2秒単位等)の差を自動補正して判定しますが、一部のNAS等で秒未満の更新日付が正確でない環境では手動で同一と見做す更新日付の許容範囲を設定してください。(msec単位)
夏時間の誤差許容
常に夏時間の誤差を許容しません
FATのみ夏時間の誤差を許容します
常に夏時間の誤差を許容します
領域の事前確保による高速化(特権時のみ)
特権モードで領域を事前確保することで、高速SSD-RAID等で20-30%の高速化を行います。
常に行う、ローカルドライブのみに限定、などが選べます
(*1)例えば "C:\Users\(user)\AppData\Local\Applicatoin Data" は "C:\Users\(user)\AppData\Local" を指しています。これを「実体/配下コピー」すると無限に再帰します。(C:\Users\(user)\AppData\Local\Applicatoin Data\Applicatoin Data\Applicatoin Data\…)。従い、実体/配下コピーを有効にする場合は注意が必要です。

移動・同期オプション

移動・同期設定です。
移動設定
「移動(全上書き)」を「移動(日付・サイズ)」 に変更 移動先に日付・サイズが同じファイルがある場合、コピーすることなく移動元から削除します
移動を逐次方式に通常は移動予定リスト(数千~数万ファイル)が一杯にならない限り、コピー元の削除を始めませんが、これをチェックするとファイルコピー終了毎に終わり次第(なるべく)即座にコピー元を削除します
移動(ベリファイ時)上と同じ動作ですが、ベリファイが終わり次第、となります

同期設定
コピー前に削除を実行 コピー元に存在しないファイル及び、上書きコピーされるファイルを事前に削除した後、コピーを開始します。(ディレクトリ走査が、削除用とコピー用で2回走るため、ファイル数が多い場合は若干遅くなります)

削除関連オプション

削除関連オプションです。
フィルタ指定での削除時にもディレクトリ削除する デフォルトでは Include指定にファイルのみが指定されディレクトリ指定がない場合、ディレクトリを削除しません。
これをチェックすると、常にディレクトリも削除します。(注意
復元無効化にNSA方式を使う (3回上書きのためとても遅い) 復元無効化をON(=削除する前にランダムデータで1回上書き&ファイル名をリネーム後に削除)にした際、1回ではなく、3回上書きします(2回ランダムなデータで上書きした後、最後に 0 で1回上書き)。

ログ設定

ログ関連オプションです。
Source/DestDir の履歴数再起動後に有効です
エラーログを記録エラーログをfastcopy.logに記録します
ファイルログを記録するコピー毎に、Log\日付.logファイルを作成し、コピーしたすべてのファイル名やエラーを記録します
ファイル日付ファイル更新日付も記録します
ファイルサイズファイルサイズも記録します
ACLエラーをログに記録する非NTFS環境(Samba等)や非特権状態では大量にエラーログが出ることがあります
副次Streamエラーをログに記録するSamba環境(Samba等)では大量にエラーログが出ることがあります

ログ内に出てくる記号の意味について。
+ファイル/ディレクトリの作成
-ファイル/ディレクトリの削除
->シンボリックリンク/ジャンクションの作成
=>ハードリンクの作成
!!ベリファイエラー(ハッシュ値の不一致)

シェル拡張

シェル拡張を行います。
通常起動すると個人用拡張となり、管理者権限で起動すると全ユーザ向け拡張になります。

最小化時の設定

最小化時に、タスクトレイを使うか、タスクバーを使うかを選択します。

動作モード設定

動作モードリストをカスタマイズします。
(この設定に関わらず、Ctrlキー付で動作モードボタンを押した場合は、全項目が表示されます)

さらに、1.起動時、2.シェル右クリック時「コピー」、3.シェル右ドラッグ時「コピー」、のそれぞれについて、デフォルトの動作モードを選択することができます。

その他

その他のオプションです。
起動時に自動アップデート最新版が存在するか確認し、自動アップデートします(前回の確認から1日以上経過している時のみ)
実行前に確認ダイアログ実行前に確認します
MiB/s ではなく、MB/s で速度表示MiB/s ではなく MB/s を使うソフトに合わせます。(数値が約4.8%上昇します)
表示更新間隔実行時の表示更新時間を指定します。アイコンの回転速度にも同期します
終了時にバルーン通知タスク通知領域格納時に終了をバルーン通知で知らせます
コピー中は、自動スリープを防止するOS設定で自動スリープが設定されていても、コピー中はスリープしません。
(ただしエラーダイアログ表示中は移行を防止しません)

設定 → 終了時処理

終了時処理を選択します。標準、スタンバイ、休止、シャットダウンがデフォルトで用意されています。
「追加/変更/削除…」を選ぶと、サウンド設定やコマンド実行など新しい終了時処理を追加が可能な「終了時処理ウィンドウ」が表示されます。
終了時処理ウィンドウ
処理名標準、スタンバイ、休止、シャットダウンが標準で用意されています。
新たな名前の終了時処理を作ることも可能です
サウンド再生終了時に再生します。
「エラー発生時のみ実行する」も選べます
スタンバイ/
シャットダウン
処理の概要
シャットダウン/スタンバイ/ハイバネーション処理は、動作前に60秒のカウントダウン表示があり、途中キャンセルも可能です。
また、他の FastCopy が処理中の場合、その完了を待ってから60秒のカウントダウンが始まります。
「猶予」…実行までのカウントダウン秒数を変更できます(標準60秒)
「エラー発生時には実行しない」…正常終了時のみ実行します
コマンド実行 終了時に実行するコマンドを指定できます。 メール送信ソフトと組み合わせると有用かもしれません。
「実行条件」として、無条件/正常終了時/エラー終了時、のいずれかを選択できます。
「完了を待つ」をチェックするとコマンドが終了するまで、「シャットダウン/スタンバイ/ハイバネーション」処理に移行しません。
WebHook通知
(Slack等への完了通知)
「WebHook通知を実行する」…WebHookを実行して、Slack等に完了通知(ログ相当)を送ります。
(Slackの場合、WebHookの詳細はこちらをご覧ください)
「エラー発生時のみ実行する」も選べます。
WebHook用パラメータ
(共通)
WebHookのためのパラメータ類を設定します。この設定は、全ての終了時処理で共通です。
「WebHook URL」…WebHookを発行するURLを記述します。
「POSTデータを記述」…POSTする中身を記述します。なお $(body) と記述すると実際のログに置換されます。
「テスト」…WebHook通知の実行テストを行います。

設定 → フォント設定 → メインフォント変更 & リセット

メインウィンドウ中央の情報枠のフォントを変更します。
各桁を揃えて表示したい場合は、固定ピッチフォントの利用をお勧めします。

設定 → 自動/同一/別HDDモード

自動/同一/別HDDモードを指定します(デフォルトは自動)。なお、CTL+K で各モードに、順次、切り替えすることもできます。

設定 → 拡張フィルタ表示

拡張フィルタ(タイムスタンプ/サイズフィルタ)を表示します。

設定 → Source ⇔ DestDir の交換

相互に同期したい場合などのために、Source と DestDir の内容を交換します。その際、末尾の '\' の有無による挙動の違いなどを踏まえて、パス内容を必要に応じて加工します。(例えば、Source: C:\AAA\BBB、DestDir: D:\CCC\ の場合、Source: D:\CCC\BBB、DestDir: C:\AAA\ となります)
なお、Source が複数指定されている場合は、利用できません。
CTL+ALT+S でも実行可能です。

ジョブ管理 → ジョブ登録・削除

メインウィンドウの記述内容を、ジョブという単位で、保存&呼び出しできるようにします。
追加・更新 メインウィンドウ内容(Source/DestDir, コマンドモード, フィルタ指定、バッファ指定、エラー時継続オプション、完了時間予測、自動/同一/別HDDモード)にジョブ名を付けて保存・更新します。
削除 選択したジョブを削除します。
Windowsタスクスケジューラを起動する Windowsタスクスケジューラを起動します。
(単なるショートカットであり、タスクスケジューラ登録のアシスト/連携機能は FastCopy側にはありません)
(srcが空のジョブについて、Ctrlキーを押しながらジョブ選択すると、src欄をクリアしなくなります)

Microsoft Defender除外

(この設定を出すには、メイン画面右上の「特権」ボタンを押して管理者モードにします。設定後は通常モードでも効果が出ます)

Microsoft Defender除外設定に FastCopy を追加します。
zip、exe、dll等のコピーが大幅に高速化&CPU使用率が下がります。
(セキュリティに問題あるファイルをコピーする場合は、追加しないでください)
現在の除外リスト 現在のMicrosoft Defender除外設定の内容を表示します。
除外リストに追加/削除 Microsoft Defender除外設定にFastCopyを追加/削除します
(Microsoft Defenderを組織管理している環境ではご利用できないことがあります)

ライセンス管理

ライセンス管理(オンライン)
ライセンスキー https://fastcopy.jp/pro/ からライセンス購入すると、購入完了メールにライセンスキーが記述されていますので、それをコピーします
認証 ライセンスキーを入力後、この「認証」ボタンを押して認証(アクティベーション)を完了させます。
これ以降 Pro版機能が使えるようになります。
別マシン移行/解放 すでに認証されているマシンから、別PCに移行する or ライセンスを開放したい場合に実行します。
これ以降、このマシンでPro版機能を使えなくなりますのでご注意ください。
オフライン・モードへ ネットワークに繋がっていない環境用画面に移動します

ライセンス管理(オフライン)
アクティベーションキー ネットワークに繋がっているマシンを使い、https://fastcopy.jp/pro/activate にアクセスして、ライセンス購入で得られたライセンスキーと(この画面に表示されている)マシンIDと入力して得られる、アクティベーションキーを入力します。
認証 アクティベーションキーを入力後、この「認証」ボタンを押して認証(アクティベーション)を完了させます。
これ以降 Pro版機能が使えるようになります。
別マシン移行/解放 すでに認証されているマシンから、別PCに移行する or ライセンスを開放したい場合に実行します。
実行して得られた「ディアクティベーション文字列」をコピーして、ネットワーク接続されたマシンから、 https://fastcopy.jp/pro/deactivate にアクセスして、ディアクティベーションを完了させます。
これ以降、このマシンでPro版機能を使えなくなりますのでご注意ください。
(万一、間違えてディアクティベーションした場合、もう一度、アクティベーション手順を実行してください)
オンライン・モードへ ネットワークに繋がっている環境用画面に移動します

新形式のライセンス認証(v5.7.0以降)
認証情報を新形式に (このボタンが非表示の場合、対応不要です)
v5.7.0以降、OS再インストールでもマシンIDが変化しない、新しいライセンス認証形式に移行しました。
従来型式の認証のままでもお使いいただけますが、万一のOS再インストールに備えて、新形式に移行することをお勧めします。
(オフラインの場合、ライセンス開放の後、もう一度認証を行うと新形式に移行されます)

ライセンスキーの利用状況は https://fastcopy.jp/pro/license_summary から確認可能です。

7. コマンドラインモード

基本的な書式は、以下の通りです。

通常版: fastcopy.exe [/オプション類] [file1 file2 ...] [/to=dest_dir]
CUI版: fcp.exe [/オプション類] file1 [file2 ...] /to=dest_dir
(fcp.exe は start "" /wait fastcopy.exe としていた場面でお使いください。なお、fcpの設定は fastcopyの設定と同一です(fastcopy2.iniを参照します))

GUI モードと違い、区切り文字は空白文字になります。
空白文字を含むパス名は、"" で括って指定してください
/to= は必ず末尾で指定します
実行終了まで待ちたい場合は、fcp を使うか start "" /wait fastcopy.exe [/オプション類] ... とします

指定可能なオプションは、以下の通りです。(なお、'=' の前後には空白を入れないで下さい)

/cmd=
  (noexist_only
  | diff
  | update
  | force_copy
  | exist_diff
  | exist_udpate
  | sync
  | sync_update
  | move
  | move_noexist
  | delete
  | verify
  | verify_read
  | verify_check)
動作モード指定。(cmd 指定省略時は diff モード。delete/verify_read/verify_check 指定時は、/to=dest_dir は使いません)
cmdlineGUIでの表記
noexist_only差分(上書きなし)
diff差分(サイズ・日付)
update差分(最新日付)
force_copyコピー(全上書き)
exist_diff既存(サイズ・日付)
exist_udpate既存(最新日付)
sync同期(サイズ・日付)
sync_udpate同期(最新日付)
move移動(全上書き)
move_noexist移動(上書きなし)
delete全削除
verifyベリファイ
verify_readFCベリファイ情報表示
verify_checkFCベリファイ情報検証
/auto_closeコピー終了後、自動的に終了します
/force_closeコピー終了後、エラーが発生していた場合も、強制的に終了します
/open_windowタスク通知領域に格納しません(直ちに実行開始しない場合は指定不要)
/estimateコピー完了時間予測を行います(/estimate=FALSE で抑止)
/balloon完了時にバルーン表示を行います(/balloon=FALSE で抑止)
/no_ui原則として問い合わせダイアログを出しません。(バックグラウンド動作用。内部的に /no_confirm_del と /no_confirm_stop と /force_close もセットされます。セッション0分離(主にタスクスケジューラ起動)では自動的に/no_uiがセットされます。ただし終了時アクションでのカウントダウンは実スクリーンの有無に関わらず行われます)
/no_confirm_del/delete 時に、動作開始の問い合わせをしません
/no_confirm_stop継続不能エラー発生時にも、エラーを出しません
/no_execパラメータをメインウィンドウにセットしますが、実行はしません
/error_stopエラー発生時にダイアログを出し、続行するかを問い合わせます(/error_stop=FALSE で抑止)
/bufsize=N(MB)バッファサイズを MB 単位で指定します
/ini=iniファイル名iniファイル名を指定します。なおディレクトリ名を含むパスは指定できません。(デフォルトは fastcopy2.ini)
/logログファイル(fastcopy.log) にログを出力します(/log=FALSE で抑止)
/logfile=ログファイル名ログファイル名を指定します
/filelog詳細ファイルログを記録します。FastCopy/Log ディレクトリ配下に、日付.log という形式で保存されます。ベリファイ時はハッシュ値も記録されます。(/filelog=filename で指定ファイルに保存可能。ただし、同じファイルを指定して、同時に複数の FastCopy を実行した場合、ログ出力が交互に混じる可能性があります)
/skip_empty_dirフィルタ指定時、空ディレクトリをコピーしません(/skip_empty_dir=FALSE で抑止)
/job=ジョブ名事前に登録してあるジョブを指定します
/force_start(=N)他の FastCopy がコピー実行中の場合も直ちに実行します。
(/force_start=2~N で同時実行上限数指定)
/disk_mode=
  (auto|same|diff)
自動/同一/別HDDモードを指定します。(デフォルト: auto)
/speed=(full|autoslow|
  9-1(90%-10%)|suspend)
速度コントロールを行います
/low_io他アプリのIOを優先します(=FALSE で抑止)
/srcfile="files.txtSource内容をファイルで指定します。1行に1ファイルをUTF-8で記述します。(なお、大量ファイルの指定はお勧めしません)
/srcfile_w="files.txt"/srcfile= と同様ですが、UTF-16 で記述します(なお、大量ファイルの指定はお勧めしません)
/include="..."Include フィルタを指定します(詳細
/exclude="..."Exclude フィルタを指定します(詳細
/from_date="..."更新日付フィルタ(最古)を指定します(詳細
/to_date="..."更新日付フィルタ(最新)を指定します(詳細
/min_size="..."サイズフィルタ(最小)を指定します(詳細
/max_size="..."サイズフィルタ(最大)を指定します(詳細
/time_allow=N(ms)差分(日付・サイズ)や差分(最新日付)で、src/dst の更新日付差の許容時間(ms)を指定します
/wipe_del削除モード時に、ファイルを削除する前に上書き&リネームして、復元を無効にします(/wipe_del=FALSE で抑止)
/aclアクセスコントロールリスト(ACL)、拡張属性(EA)をコピーします(NTFSのみ有効)(/acl=FALSE で抑止)
/stream副次ストリームをコピーします(NTFSのみ有効)(/stream=FALSE で抑止)
/reparseジャンクション・マウントポイント・シンボリックリンクを(配下ではなく)それ自体をコピーします(/reparse=FALSE で配下をコピー)(詳細 および 注意
/verifyxxHash3(or MD5, SHA-1, SHA-256, SHA-512, SHA3-256, SHA3-512, xxHash) による書き込みデータのベリファイを行います(/verify=FALSE で抑止)
/verifyinfo副次ストリーム(:fc_verify)へのベリファイ情報追記を有効にします(/verifyinfo=FALSE で抑止)
/dlsvt=(none|auto|always)夏時間の誤差許容を指定します (詳細)
/linkdestハードリンクを可能な限り再現します。詳細は こちらを参照 ください。
/recreateファイル更新の挙動を、既存ファイルの上書きから、既存ファイル削除&再生成に変更します。(/linkdest 指定時には、/recreate指定の有無に関わらず、この動作を行います)常時、この動作を有効にしたい場合、fastcopy2.ini [main] recreate=1 にします。
/postproc=終了時処理名事前に登録してある終了時処理名を指定します。(/postproc=FALSE で抑止)

例) C:\test 配下を D:\Backup Folder に差分コピーする場合
C:\> fastcopy.exe /cmd=diff C:\test /to="D:\Backup Folder\"
終了ステータスについて) コマンドが成功した場合は 0、失敗した場合は -1 を返します。

8. FcHash.exe

高速にハッシュ計算を行うコマンドラインです。
 FcHash.exe [options] file1(or dir1) [,file2...]

オプション内容
--(xxh|xxh3|md5|sha1|sha256|sha512|sha3_256|sha3_512)ハッシュ種類(Default: xxh3)
--recur(sive)ディレクトリを再帰的に処理
--non_stopエラーを無視
--use_cacheOSキャッシュを使う

例)
C:\> fchash --sha256 C:\
C:\ :
  sha256 <180a0d4144b44fc54acc9345a1453a32064ce8329ed387f4bf5faad1d7bc883a>: bootmgr
  sha256 <6e340b9cffb37a989ca544e6bb780a2c78901d3fb33738768511a30617afa01d>: BOOTNXT

9. 注意(危険なところ)

コピー先ファイルは、動作モードに応じて、問い合わせなしに、強制的に上書きすることがあります。
同期モードでは、状況に応じて、コピー先のファイル&ディレクトリを強制削除します。
削除モードでは、ファイル&ディレクトリを常に強制削除します。
(強制削除=読み取り専用属性がついている場合、それをクリアしてから削除)

万一バグがあれば、悲惨な結果になる可能性があります。
(「2. ライセンス」を熟読のこと)

10. サポート掲示板 & 最新版

サポート掲示板: https://github.com/FastCopyLab/FastCopy/issues
最新版: https://fastcopy.jp

11. FAQ(よくある質問)

Q. 設定ファイル(FastCopy2.ini)およびログファイルの場所
Program Files 配下にインストールした場合、\Users\(USER)\AppData\roaming\FastCopy\(メニューのファイル(F) → UserDir(U))。
それ以外の場合、FastCopy.exe の存在するディレクトリ。

Q. DestDir がドライブルート(D:\など)の場合に、追加サブディレクトリなしにコピーしたい
ドライブルート(D:\ 等)の末尾 \ は削除できません(エラーになります)。この場合、Source側に * を付けます。たとえば C:\src の場合、C:\src\* とします。

Q. タスクスケジューラから起動すると遅い
Windows はタスクスケジューラから起動したプロセスを 強制的に Low Priority I/O にするためです。
これを回避するには、タスクスケジューラにてタスクを選んでエクスポートしてから一旦削除、その中の <priority>7</priority> という設定を 5 かそれ以下に変更してインポートします。(参考: taskscheduler priority xml で google検索

12. 履歴

Version説明
v5.7.5 各種安定性の向上。
v5.7.3 /ini=オプション追加により、iniファイル名を指定可能に。(デフォルトは fastcopy2.ini)
v5.7.2 シェル拡張からの削除時に、特権昇格が効かない問題の修正。(v5.7.1のみ)
v5.7.1動作モード設定」で、1.起動時、2.シェル右クリック時「コピー」、3.シェル右ドラッグ時「コピー」、のそれぞれについて、デフォルトの動作モードを選択できるように。
v5.7.0Microsoft Defender除外」設定を追加。(zip/exe等のコピー速度の大幅高速化)
新形式のライセンス認証を改良。
ベリファイ時のタイムスタンプ1980-01-02化&復元動作について、symlinkでエラーが出ていたのを修正。
v5.6.01980-01-02日付のファイルはベリファイから再開」オプションを追加。(Pro版のみ)
新形式のライセンス認証で一部環境への追加対応。
v5.5.0ベリファイが完了するまでは、タイムスタンプを 1980-01-02 に」オプションを追加。
新形式のライセンス認証に。
各種安定性の向上。
v5.4.3 ファイル(F)メニューに「別のFastCopyを起動」項目を追加。
移動モードで(ACL/副次ストリーム有効時)、稀に例外が発生する問題の修正。
Win11用シェル拡張設定で例外が発生することがあったのを修正。
v5.4.2 Win11用シェル拡張で、右クリック時トップレベルメニューに出さないオプションを追加。
SDカードで非同期I/Oを利用しないオプション追加(一部の古いSDカードアダプタ不具合対策)。
移動時のI/Oエラーで動作が継続しない問題の修正。
ビルド環境をVS2019からVS2022に変更。
v5.4.1 動作モードリストをカスタマイズ可能に
「既存(サイズ・日付)」モードの追加(Pro版のみ)。
「既存(最新日付)」モードの追加(Pro版のみ)。
ベリファイ種類にSHA3-256/SHA3-512を追加(OpenSSLを3.1.2に更新)。
ACL/副次ストリーム有効時の速度を改善。
ジョブ選択時の挙動を改良
Shiftキーを押しながらSource/DestDirボタンを押すと、File Explorerが開くように。
v5.3.1 ベリファイ(MD5/SHA1/SHA256/SHA512)時にメモリリークする問題の修正。
v5.3.0 「移動(上書き無し)」モードの追加(Pro版のみ)。
v5.2.6 xxHashを最新(v0.8.2)に更新。
中文改良。
"Program Files"にインストール出来ない問題の修正(v5.2.5のみ)。
v5.2.4 一部環境で例外が発生することがあったのを修正。
v5.2.3 1ディレクトリ直下に大量ディレクトリ(数百万以上)ある場合に、例外が発生することがあったのを修正。
ベリファイ中のI/Oエラーで、例外が発生することがあったのを修正。
v5.2.0 簡体中文をサポート。
v5.1.1 動作中でも、トレイアイコンのステータスを変化させるように。
情報更新は 1秒 → 0.5秒をデフォルトに変更(設定→その他、から変更可能)。
v5.1.0 Include/Excludeフィルタ用複数行エディタの追加。
Win11用シェル拡張の挙動改善。
v5.0.2
- v5.0.5
ベリファイ時の時間予測を改善。
設定画面で、領域事前確保モードが保存されない問題の修正。
一部のWin11環境で、旧コンテキストメニューに余分なエントリ表示があったのを修正。(再ログインが必要な場合あり)
サイトライセンスの追加。
v5.0.0 ライセンスを変更(職場等での使用は Proライセンスキー購入が必要となります)。
完全ベリファイの追加(Pro版のみ)。
Win11用シェル拡張に対応。
非同期I/Oアルゴリズムを進化させて、さらなる高速化。
特権時の領域事前確保により高速SSD環境で20%~30%の高速化。
メインコマンドに、「ベリファイ」「FCベリファイ情報表示」「FCベリファイ情報検証(Pro版のみ)」を追加。
CPUアフィニティに対応。
常に並列動作させるドライブ設定を追加。
ベリファイエラー時のアクションにタイムスタンプ変更(1980-01-01)を追加。
削除時にメモリリークしていたのを修正。

Version説明
v4.00
- v4.22
FcHash.exeを追加。(xxHash3/SHA系高速ハッシュ計算コマンドライン)
ディレクトリへの副次ストリームをサポート。
WebHook通知をサポート(Slack等に終了ログを送信)。 fcp.exeを追加。(FastCopyのコマンドライン版)
OpenSSLを組み込み、SHA-256利用時のCPU使用率を1/3に。(&高速化)。
常時LowI/O利用オプションを追加。
ベリファイに SHA-512モードを追加。
HDD I/O速度を向上。
xxHashの速度を向上。
v3.00
- v3.92
ベリファイ種類にSHA-256, xxHash3(128bit) を追加し、デフォルトをxxh3に変更(SSE2/AVX2/AVX512 を自動利用)。
ベリファイ付きコピー時に、ベリファイ情報付与オプションを追加。(副次ストリーム(:fc_verify)に(ハッシュ値、コピー日時等)を追記)
ファイルメニューに、ファイルログ履歴を追加。
Include/Excludeフィルタに絶対パス指定を追加。
削除処理のマルチスレッド化。(ネットワーク経由で2倍以上)
Sourceオープンのマルチスレッド化。(ネットワークドライブで特に効果)
ディレクトリ探索の高速化(高レイテンシ環境or大規模エントリ用。FIND_FIRST_EX_LARGE_FETCH利用)。
ACL有効時に、管理者権限でローカルNTFS(or ReFS)間のコピーでは、DACLだけでなくSACLもコピーするように。
完了状態をアイコン上部の色でも表現(緑:完了、赤:エラー)。
非同期I/Oサポート、フィルタ相対パス同時実行動作の最適化
ユーザレベル(非管理者)でのシェル拡張を可能に。
OSキャッシュ設定にNetDrv用を追加。
/time_allow=N(ms) オプションを追加。
テスト用ファイル作成モード設定を追加([読み込みなしでの]非同期I/Oを使った書き込み速度テスト&ダミーファイル作成)。
v2.00ジョブ管理Symlink対応簡易比較ACL/AltStremサポート速度コントロール追加等
v1.00移動モード、シェル拡張追加、英語OS対応等
v0.50α版ファーストリリース。 (2004/09/27)